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回路図からパターンを起こそう!

回路図が手に入ったら、次はパターンを起こしましょう。
空中配線、ユニバーサル基盤を使えばパターン起こしは不要ですが、
パターン起こしを出来たほうがGOODですよ。

まずは、回路図から、、、。

では、手始めに超有名FUZZを例に作っていきましょう。
トランジスタが2つ、抵抗が4つ、可変抵抗が2つ、コンデンサが3つと部品点数も少なくて良いです。
しかし、何と言っても「超有名FUZZ!」というところがいいでしょ?
「これだけで?」っと思うでしょうが、これだけです。
とりあえず作ってみましょう!

回路図

まずは上記の「回路図」を見てください。
そんなに難しく無いでしょ?
左側のINPUTから信号が入って、右のOUTPUTから出てくるんですね。
ちょうど真ん中ぐらいにあるのが"トランジスタ"です。
FUZZを筆頭に歪み物はこのトランジスタの歪まし方がミソです。
一個のトランジスタでは増幅が足りないので2個のトランジスタを繋げて増幅率を稼いでいます。
トランジスタ2段の直結増幅回路です。
今では増幅自体をOPアンプで簡単に出来てしまいますが、この時代そのような物は無かったんですね。
各メーカー独自のアイデアがこの部分でもあります。

前置きはこのぐらいで、回路図を、、、。
この回路図を元にパターンを起こしていきたいと思います。
小さい頃に1番から2番、2番から3番と線を繋げていけば、絵になるクイズみたいなものがありましたが
ご存知でしょうか?要は、この要領です。

この部分を例にしてみましょう。
"INPUT"から2.2uの電解コンデンサに繋がってます。
そしてトランジスタの"ベース"へエミッタはグランドへ。
コレクタは33kの抵抗と2個目のトランジスタのベースへ。
2.2uの電解からはトランジスタのベースと100kの抵抗に繋がってますね。
この部分をパターンにしてみると、、、。
回路図と照らし合わすとこんな感じ。
トランジスタのエミッタはグランドに落ちますので、このまま別の部品などのグランドと共通にします。
パターンだけを書くと下記のようになります。
左の部品が接続されていない丸い穴がインプットになります。
トランジスタの足の出方に違いがあるので、その部分は訂正してください。
私の場合はMacのソフトで"FreeHand"というドローソフトで書いてますが、お手持ちで使っておられるソフトがあればコンピューターで書かれると便利ですよ。
始めは難しく、頭が「グニョ〜!」ってなったりしますが気長にゆっくりと優しく単純な回路から
取り組めば、その内なんて事も無く出来るようになってきますよ。
OPアンプ等の部品が使用されている回路もありますが、要領は一緒です。
(ただOPアンプは足の出方に順番がありますので、パターンが裏側にならないように、、、)

で、出来上がったパターンは以下のようなものになります。
(個人的に、パターンの繋げ方に違いがありますが)

パターン図

注意:部品の大きさや基盤の大きさは完全に無視したパターンです。
   実際には部品の大きさ、足のピッチやケース自体の大きさなどで基盤の大きさ、
   パターンの丸(ランド)の幅を変えなければなりません。

実際、私が書いたものは以下のものになります。

こんなに小さくなるんですね。
ギターにも内蔵できるぐらいの大きさです。
始めは余裕を持った大きさで作られるほうが、良いと思います。


では次回はこのパターンを使って実際に基盤を作ってみましょう!

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